病理診断

患者様から内視鏡等で得られた微小な組織,あるいは手術で得られた大きな組織を顕微鏡で観察します.

良悪性や顔つき(組織型),進行度を評価することができます.

組織をろう(パラフィン)で固めて薄く切って観察する組織診と,直接プレパラートに細胞を塗って観察する細胞診に分けられます.

連携病理診

連携医療機関様からお預かりした組織・細胞診検体を当院で標本化し,病理専門医が病理診断・細胞診断を行います.

組織診断の場合,病理標本作成料(860点)病理診断料(520点)病理診断管理加算(120点)が算定できます.

病理学的検査報告書ではなく,病理診断書が発行されます.

連携病理診断をご検討中の医療機関様はお気軽にお問合せ下さい.

術中迅速診断

手術中に得られた組織を当院に運搬し,凍結標本を作製して術中に報告するものです.

術前に診断が難しく,病理診断の結果が術式に影響する場合などに行われます.

当院では院内で標本の作製が可能ですので迅速標本の作製から報告までを施設内で完結できます.

コンパニオン診断

近年,様々な腫瘍で特定の遺伝子の変異や変異した遺伝子から翻訳された変異タンパク質が癌の振る舞いに影響を与えることが分かってきました.
それらの遺伝子の変異をターゲットにした薬剤の投与の指標として,腫瘍組織の遺伝子やタンパク質を解析することをコンパニオン診断と呼びます.
当院ではコンパニオン診断用の複数の体外診断薬を揃えております.
また,遺伝子解析等の外注検査のための標本作成や検体の前処理も行っております.